セレナ 日産

日産セレナの燃費(実燃費・カタログ燃費)の全て!悪い?良い?

皆様は、車を購入する際にはどういった点を気にしますでしょうか?

最も気にするところは車両価格でしょう。予算オーバーでは車を購入することはできませんからね。

では、その次に気にするのは?

ズバリ、燃費です。車を購入する前は車両価格が最も重要であるものの、車を購入した後は維持費が最も重要になります。
そして、その維持費の大部分を占めるのが日々の燃料代、即ち燃費の良し悪しが大きな影響力を持っているのです。

今回はミニバン販売台数2年連続No.1である日産『セレナ』の燃費について、様々な側面から検証していきます!

セレナの燃費の実態は?燃費の良し悪しは生活スタイルで決まる!

セレナの燃費の実態はどうなのか?即ち、セレナの実燃費とカタログ燃費の乖離が、皆様の最も気になるところでしょう。

結論を申し上げると、ユーザーの走り方や走行する季節、エアコンの利用有無等の諸条件にも依りますが、そこまで大きな乖離はありません。一昔前はカタログ燃費の6~7割が実燃費というような、カタログ燃費が全く当てにならないものでした。しかし、近年のカタログ燃費は算出方法が改められており、比較的信頼できる数値を叩き出しています。

そんなセレナの燃費は良いのか悪いのか?

まずは、ハイブリッド車を含めガソリンエンジンを搭載している全ての車の平均値から見ましょう。すると、『S-HYBRID』というマイルドハイブリッド搭載車は平均より悪く、『e-POWER』という日産独自の本格的なハイブリッドシステム搭載車は平均より良いです。

次に、セレナの競合車種となり得る『トヨタ ノア』や『ホンダ ステップワゴン』と比較してみましょう。すると、燃費数値としてはほぼ互角な場合が多く、ユーザーの生活スタイルによって燃費の良し悪しが決まるという結果になっています。

それでは、実燃費とカタログ燃費の乖離具合や、燃費の良し悪しの根拠について、これから詳しく解説していきます!

実燃費とカタログ燃費って何?時代と共に変わる計測方法とは?

燃費の数値の話をする前に、「そもそも燃費とは何か?」について話してきましょう。一言に燃費と言っても、それは大きく分けて2種類あります。1つは『実燃費』、もう1つは『カタログ燃費』です。

実燃費とは、実際にユーザーが車を走らせた時に計測される燃費のことです。

一昔前の車の場合は「ガソリンタンクを満タンにして何km走ったか」という、いわゆる『満タン法』で計測することが主流でした。ところが最近の車は燃費計が付いているため、コンピューターが走り方に応じて平均燃費を算出するというシステム設計です。これにより、ユーザーにもその車の実燃費が一発でわかるような仕組みになっています。

一方でカタログ燃費とは、メーカーが車のカタログやホームページに掲載するために測定する燃費のことを指します。

車を購入する際には、この数値を参考にして購入する方が多いことでしょう。実は一言で「カタログ燃費」と言っても、時代と共に様々な計測方法があります。更に、場合によっては自動車のカタログに2種類のカタログ燃費が掲載されている場合もあります。

それでは、そんなカタログ燃費の変遷と特性を見ていきましょう。

燃費の元祖とは?『定地燃費』と『10モード』の成り立ちとは?

カタログ燃費計測の元祖は、『定地燃費』と呼ばれるものでした。これは、車を60km/hという一定速度で走って燃費計測をする手法です。

ただ、車が60km/hでしか走らないなんてあり得ませんよね?そこで、1973年に当時の運輸省が定めた計測方法が『10モード燃費(じゅうモード燃費)』と呼ばれる手法です。運輸省が指定した市街地走行を想定した10個の走行パターンから、この名前が由来しています。

走行シーンを本格的に考えた初のカタログ燃費!『10.15モード』!

しかし、10モードを適用しても、それはまだまだ現実離れした計測方法です。市街地だけを想定した燃費の算出をしていると、「じゃあ郊外の道路はどうなるの?」という話になってしまいますよね。当時は日本がどんどん車社会になっていく時代ですから、車が市街地しか走らないという状況は基本的にあり得ません。

そこで当時の運輸省が導入したのが、従来の10モードに、更に郊外を想定した15個の走行パターンを追加した『10・15モード燃費(じゅう・じゅうごモードねんぴ)』です。この計測方法は1991年に導入され、現在でも中古車サイトにおいて、型式が2010年以前の車は10・15モードでのカタログ燃費表示がされています。

よりリアルな計測方法へ!『JC08モード』!

10・15モードを使用することにより市街地走行も郊外走行も網羅したように見受けられますよね。

しかしながら、現実はそう上手くはいきません。なんと10・15モードのカタログ燃費を信じて車を購入しても、実燃費はその数値の5~6割程度しか発揮できないという事例が多発したのです。「この車のカタログ燃費は30km/hなので、とても経済的ですよ!」と言われても、実燃費で15km/hしか走らないとなると、それはもはや詐欺のレベルですよね・・・。

そこで2011年から導入されたのが『JC08モード燃費(ジェイシーゼロハチモードねんぴ)』です。JC08モードでは、燃費測定試験の際に基準とされる平均速度、最高速度、走行時間、走行距離の全てにおいて、10・15モードよりも速く、長く設定されました。これにより、実燃費がカタログ燃費の7~8割程度と、よりリアルな数値に近づいたのです。

いよいよ燃費も世界基準へ!4つの顔を持つ『WLTCモード』!

そうは言っても、実燃費がカタログ燃費の7~8割程度では、まだまだ参考にならないという声が多く上がっているのが現状です。実際に販売店で燃費の説明を受ける際も、「実燃費はカタログ燃費の7~8割程度ですね」と言われることもしばしば・・・。
「だったら最初から実燃費に近い数値を教えてよ!」という声に応えて、2017年より導入されたのが『WLTC(Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycles)モード燃費』です。

実は、JC08モードまでは日本独自の燃費計測方式でした。ところが、WLTCモードは世界共通基準である『WLTP(Worldwide-harmonized Light vehicles Procedure)』をベースにした燃費計測方法になります。WLTCモードには様々な特徴があり、例えばJC08モードに比べて想定車両重量を人だけではなく荷物分も計算したり、暖気ゼロ状態からのスタートを想定したり、車両にかける負荷を多様化している点です。

そしてWLTCモード最大の特徴は、4つのシーンに分けてカタログ燃費を算出していることにあります。『市街地モード』『郊外モード』『高速道路モード』、そして総合的な燃費を示す『WLTCモード』です。これにより、実燃費に近いカタログ燃費を表示できるだけではなく、状況別燃費を表示することによって、購入前のユーザーに対してよりリアリティがある燃費イメージを提供することができるようになりました。

セレナの燃費を深堀り!走行シーン別の特徴をご紹介!

実燃費とカタログ燃費の仕組みはおわかりいただけましたでしょうか?いよいよここからは、セレナの燃費について深堀してまいります!

セレナの燃費の全貌を公開!カタログ燃費と実燃費の差はいかに?!

それでは、セレナの燃費の全貌を見ていきましょう!セレナの燃費をエンジンと駆動で大別すると『S-HYBRID 2WD』『S-HYBRID 4WD』『e-POWER 2WD』3種類に分けられます。

S-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)とは、いわゆるマイルドハイブリッドのことです。ハイブリッドであるため小さなモーターが付いていますが、最高出力2.6馬力、最大トルク48N・mであるため、本記事ではこのモーターを敢えて無視し、S-HYBRIDを"ガソリン車"として扱います。

一方でe-POWER(イーパワー)は、日産が誇る独自のハイブリッドシステムのことです。ハイブリッドであるためS-HYBRIDと同様にエンジンとモーターが付いていますが、e-POWERのエンジンはあくまでも発電用であり、タイヤの駆動はモーターのみで行います。そのため、「ハイブリッドカー」と言うよりも「外部充電不要の電気自動車」という表現が近い構造です。

この記事では、S-HYBRIDとの違いを明確にするために、e-POWERを"ハイブリッド車"として扱います。これらの前提を踏まえ、セレナの燃費の全貌を大公開します!

【セレナの燃費の全貌】

 凡例・・・比較燃費種類:WLTCカタログ燃費/実燃費

  • S-HYBRID 2WD WLTCモード:13.2 km/L   /8.6~13.9 km/L
  •    〃  市街地モード   :10.3 km/L    /11.0~11.8 km/L
  •    〃  郊外モード    :13.5 km/L    /13.8~14.1 km/L
  •    〃  高速道路モード  :14.8 km/L    /15.0~16.1 km/L
  • S-HYBRID 4WD WLTCモード:11.8 km/L     /11.2~11.9 km/L
  •    〃  市街地モード  :9.2 km/L     /実燃費データ無し
  •    〃  郊外モード   :12.0 km/L   /実燃費データ無し
  •    〃  高速道路モード :13.2 km/L     /実燃費データ無し
  • e-POWER 2WD WLTCモード:17.2~18.0 km/L/13.2~20.0 km/L
  •    〃  市街地モード  :16.8~17.5 km/L/14.9~18.8 km/L
  •    〃  郊外モード   :17.7~18.6 km/L/17.4~24.3 km/L
  •    〃  高速道路モード :17.1~17.8 km/L/16.4~20.1 km/L

実燃費の算出にはどうしても幅が出てしまうものの、一覧を見ていただくとカタログ燃費と実燃費に極端な差が無いことがおわかりいただけますでしょうか?続いて、WLTCモードを構成する3要素の特徴について解説していきます。

低速走行やストップ・アンド・ゴーが多発!『市街地モード』の特徴とは?

まずは、市街地モードの特徴についてのご案内です。

市街地というのは、低速域での走行時間が長く、いわゆる"ストップ・アンド・ゴー"の動作も多い環境になります。自動車の特性上、低速走行やストップ・アンド・ゴーが多い環境は、ガソリン車においてもハイブリッド車においても燃費面で最も不利な環境です。前出の一覧で、3種類の駆動パターン全てにおいて市街地モードの燃費が最も低い値となっているのは、こうした自動車の特性が要因となっています。

本格的なハイブリッド車は燃費面で最も有利!『郊外モード』の特徴とは?

続いて、郊外モードの特徴についてのご案内です。

郊外の道路環境は市街地とは異なり、低速走行やストップ・アンド・ゴーがそこまで多くない環境となっています。燃費が最も良くなる走り方とは、一定の速度で走り続けることです。元祖カタログ燃費である『定地燃費』も、そうした背景から生まれました。

故に、前出の一覧では、3種類の駆動パターン全てにおいて郊外モードの燃費が市街地モードの燃費を上回っていることがおわかりいただけるでしょう。特にe-POWERのようなハイブリッド車は、モーターの力も相まって、郊外モードの燃費が最も良い値を叩き出しています。

エンジンの燃費数値が最も良いのはココ!『高速道路モード』の特徴とは?

最後に、高速道路モードの特徴についてのご案内です。

先程、郊外モードの燃費の項目において、一定の速度で走り続けるとこが燃費が最も良くなる走り方であるとご説明しました。勿論、高速道路モードにおいても同様のことが言えます。加えて、法定速度内における高速域での走行は、エンジン回転数に対する速度が速いため、結果的に移動距離が長くなる傾向があります。

これが「高速道路は航続可能距離が延びる。距離を稼げる」と言われる要因です。

まさに天国!高速道路はガソリン車の燃費数値が最も良くなる場所!

こうした特徴を踏まえると、高速道路というのはガソリン車の燃費を考えると最も良い環境です。実際に前出の一覧を見てみると、ガソリン車の特性を持つS-HYBRIDは高速道路モードの燃費が最も良いことがおわかりいただけます。

更に、一定の速度で走り続けることは、加減速操作の必要がほとんどないということです。加えて、一般道に比べて移動時間が短縮され、本線においては歩行者や自転車にも気を遣うことが無い、ドライバーにとっても最もストレスがかからない環境になります。

燃費面においてもストレス面においても、高速道路はガソリン車にとってまさに天国と呼べる環境でしょう。

ハイブリッド車は高速道路で不利?!郊外モードよりも燃費が悪くなる原因とは?

「高速道路がガソリン車にとって天国ならば、ハイブリッド車にとっても天国だろう」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?確かに、これまでご説明した理論を踏まえればそういう考えになるものです。ところが、前出の一覧を見ると、e-POWERにおいては郊外モードよりも高速道路モードの燃費が悪いという結果になっています。

一体なぜなのか?それは、モーターの特性とハイブリッド車におけるあらゆるスペックが関係しています。

そもそもモーターは、高速域では消費電力が大きいことが特徴です。エンジンとモーター双方が駆動系に接続している一般的なハイブリッド車に当てはめると、高速域では充電したエネルギーが急速に失われるため、必然的にエンジンでの走行が主流となり、ハイブリッド車の利点が活かせません。また、モーターのみが駆動系に接続しているe-POWERの場合においても、高速域では充電したエネルギーが急速に失われていきます。

そのため、最終的には急速に失われるモーター内の電力補充を目的として発電用エンジンをフル稼働させる必要があり、結果的にエンジン内で消費するガソリン量が増えるという結末です。

更に要因はそれだけではありません。元々ハイブリッド車は燃費の良さを追求するために、敢えてエンジンの排気量を小さくし、それに伴いエンジン単体の馬力も低く設定されています。実際にセレナの馬力を比較すると下記の通りです。

【セレナ グレード別馬力比較】

  • S-HYBRID:150PS
  • e-POWER:136PS

このように馬力が不利な状況でありながら、車両重量は変わりません。それどころか、e-POWERはS-HYBRIDに比べて出力の大きなモーターを積載しているため、その分の重量も加わります。また、一般的なハイブリッド車についても同様で、高速域ではほぼ機能していないモーターの分の重量が車両重量に加算されます。

つまり、ハイブリッド車はガソリン車よりもエンジンの馬力(出力)が小さいにもかかわらず、車両総重量がガソリン車よりも重いという過酷な状況下にあるのです。故に、ハイブリッド車は高速道路モードの燃費が悪くなってしまいます。

様々な要素で比較!セレナの燃費は悪い?良い?

セレナの燃費の全貌やその特性はおわかりいただけましたでしょうか?ここからは、ハイブリッド車を含むガソリンエンジン搭載車と、セレナの競合車種となり得る同クラスのミニバンと比較して、セレナの燃費の良し悪しを検証していきます。

ハイブリッドを含むガソリン車の平均燃費と比較!セレナの立ち位置は?

まずは、ハイブリッド車を含むガソリンエンジン搭載車と比較して、セレナの燃費の良し悪しを比較してみましょう!

国土交通省のデータによると、ガソリンエンジン搭載車の最新の平均燃費は、2020年8月時点で2018年までのデータ(国土交通省ホームページでは2020年3月付け)しか存在していません。しかも、計測方法は『JC08モード燃費』です。

そのため、本項では実燃費で比較することとし、一般的な目安とされる"JC08モード×70%"を平均燃費として算出しました。その算出方法と前出のセレナの実燃費を比較すると下記の通りになります。

【対ガソリンエンジン搭載車平均燃費比較】

<ガソリンエンジン搭載車平均実燃費>

  • 2018年時点JC08モード平均燃費 :22.0km/h
  • 実燃費算出(JC08モード×70%):15.4km/h

<セレナ実燃費(いずれも総合実燃費)>

  • S-HYBRID 2WD:8.6~13.9 km/L
  • S-HYBRID 4WD:11.2~11.9 km/L
  • e-POWER 2WD:13.2~20.0 km/L

いかがでしょうか?ガソリン車と見なすS-HYBRIDについては平均よりも悪く、ハイブリッド車と見なすe-POWERは平均よりも良い傾向にあることがわかりますね。

ただ、この平均燃費の算出根拠には、文字通り全てのガソリンエンジン搭載車が含まれています。即ち、『WLTCモード燃費』で32.1km/hを叩き出す『トヨタ プリウス』をはじめ、昨今人気がある燃費の良いハイブリッド車が全て含まれた数値ということです。そのため、特にセレナのS-HYBRIDはガソリンエンジン搭載車の平均燃費と比較すると見栄えが悪くなってしまいます・・・。

しかしながら、ターゲットや使用用途が異なるミニバンのセレナとセダンタイプの形状に近いプリウスを比較しても、あまり意味のあるデータとは言えませんよね?
そこで、次に同じミニバンというカテゴリの中で、しかもセレナの競合車種としてしばしば挙げられる2車種との燃費を比較してみましょう!なお、本記事では売れ筋である2WD同士での比較とします。

ノアの燃費と比較!ガソリン車はほぼ互角!ハイブリッド車は一長一短!

セレナとの競合車種としてしばしば挙げられる車種の1つ目は、『トヨタ ノア』です。

『ノア』という名称で捉えると2001年から製造されている車種になりますが、実はそのルーツを辿ると1976年発売のR10系『タウンエース』まで遡ります。即ち、巷で人気の『アルファード』や『ヴェルファイア』、『ヴォクシー』といったミニバンよりも遥かに古参であり、まさにトヨタの伝統的なミニバンと言えるでしょう。そんなノアとセレナの燃費を比較すると次のようになります。

【セレナ vs ノアの燃費比較】

 凡例・・・比較燃費種類:セレナ燃費/ノア燃費

<ガソリン車対決:セレナS-HYBRID 2WD vs ノア ガソリン車 2WD>

  • WLTCモードカタログ燃費比較 :13.2km/L   /13.2~13.6km/L
  • 総合実燃費比較        :8.6~13.9km/L  /10.0~13.0km/L
  • 市街地モードカタログ燃費比較 :10.3km/L   /10.0~10.2km/L
  • 市街地実燃費比較       :11.0~11.8km/L/9.0~11.8km/L
  • 郊外モードカタログ燃費比較  :13.5km/L   /13.9~14.5km/L
  • 郊外実燃費比較        :13.8~14.1km/L/12.0~14.2km/L
  • 高速道路モードカタログ燃費比較:14.8km/L   /14.7~15.3km/L
  • 高速道路実燃費比較      :15.0~16.1km/L/12.8~16.3km/L

<ハイブリッド車対決:セレナe-POWER 2WD vs ノア ハイブリッド 2WD>

  • WLTCモードカタログ燃費比較 :17.2~18.0km/L/19.0~19.8km/L
  • 総合実燃費比較        :13.2~20.0km/L/15.6~20.0km/L
  • 市街地モードカタログ燃費比較 :16.8~17.5km/L/18.4~19.2km/L
  • 市街地実燃費比較       :14.9~18.8km/L/14.2~18.0km/L
  • 郊外モードカタログ燃費比較  :17.7~18.6km/L/19.7~20.5km/L
  • 郊外実燃費比較        :17.4~24.3km/L/17.8~19.1km/L
  • 高速道路モードカタログ燃費比較:17.1~17.8km/L/18.8~19.7km/L
  • 高速道路実燃費比較      :16.4~20.1km/L/19.0~21.8km/L

いかがでしょうか?

ガソリン車については、カタログ燃費と実燃費共にほぼ互角です。一方で、ハイブリッド車については、カタログ燃費ではノアの方が優秀であることが見受けられます。しかしながら、実燃費で比較すると総合実燃費と市街地実燃費は互角であるものの、郊外実燃費はセレナの方が、高速道路実燃費はノアの方がそれぞれ優秀な結果が出ました。

故に、ハイブリッド車に関しては、それぞれ一長一短と言えるでしょう。

ステップワゴンの燃費と比較!カタログ燃費に差はあるが実燃費ほぼ互角?!

セレナとの競合車種としてしばしば挙げられる車種の2つ目は、『ホンダ ステップワゴン』です。

1997年より販売されており、同じくミニバンの『オデッセイ』と共に、ホンダのミニバン部門を長年牽引してきた存在と言えるでしょう。そんなステップワゴンとセレナの燃費を比較すると次のようになります。

【セレナ vs ステップワゴンの燃費比較】

 凡例・・・比較燃費種類:セレナ燃費/ステップワゴン燃費

<ガソリン車対決:セレナS-HYBRID 2WD vs ステップワゴン ガソリン車 2WD>

  • WLTCモードカタログ燃費比較 :13.2km/L   /13.6km/L
  • 総合実燃費比較        :8.6~13.9km/L  /9.2~14.0km/L
  • 市街地モードカタログ燃費比較 :10.3km/L   /10.3km/L
  • 市街地実燃費比較       :11.0~11.8km/L/6.3~11.0km/L
  • 郊外モードカタログ燃費比較  :13.5km/L   /14.3km/L
  • 郊外実燃費比較        :13.8~14.1km/L/11.6km/L
  • 高速道路モードカタログ燃費比較:14.8km/L   /15.2km/L
  • 高速道路実燃費比較      :15.0~16.1km/L/11.0~12.6km/L

<ハイブリッド車対決:セレナe-POWER 2WD vs ステップワゴン ハイブリッド 2WD>

  • WLTCモードカタログ燃費比較 :17.2~18.0km/L/20.0km/L
  • 総合実燃費比較        :13.2~20.0km/L/12.4~20.0km/L
  • 市街地モードカタログ燃費比較 :16.8~17.5km/L/18.8km/L
  • 市街地実燃費比較       :14.9~18.8km/L/18.4~19.2km/L
  • 郊外モードカタログ燃費比較  :17.7~18.6km/L/21.7km/L
  • 郊外実燃費比較        :17.4~24.3km/L/18.5~21.1km/L
  • 高速道路モードカタログ燃費比較:17.1~17.8km/L/19.5km/L
  • 高速道路実燃費比較      :16.4~20.1km/L/17.7~19.6km/L

いかがでしょうか?

ガソリン車については、カタログ燃費と実燃費共にほぼ互角です。一方で、ハイブリッド車については、カタログ燃費ではステップワゴンの方が優秀であることが見受けられます。しかしながら、実燃費で比較するとほぼ互角の数値であるという結果が出ました。

即ち、燃費の観点だけで比較すると、セレナもステップワゴンも大差無いということになります。

セレナの燃費の良し悪しは?生活スタイルを限定して考えるべき!

細かいデータの解読、お疲れ様でした。筆者もそうですが、細かいデータと見ていると目が疲れてきますよね・・・。「もうデータが細かすぎてよくわからなくなってきた・・・」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで、前出のデータを踏まえ、セレナの燃費の良し悪しについて総合的に考察し、情報を整理してみましょう。

国土交通省と競合車種データを検証!セレナの燃費の立ち位置とは?

セレナの燃費はどんな立ち位置でしょうか?改めてデータを整理してみましょう。

国土交通省のデータに基づいた実燃費によると、セレナの本格的なハイブリッド車であるe-POWERは平均燃費を上回るものの、ガソリン車特性であるS-HYBRIDは平均燃費を下回りました。

では、セレナe-POWERは燃費が良くて、S-HYBRIDは燃費が悪いのでしょうか?このデータだけでは一概にそうとは言い切れません。理由は先述の通りですが、やはり同じミニバン同士、その中でも競合車種となり得るもの同士で比較しないと、燃費の良し悪しの結論は出せないのです。

そこで、『トヨタ ノア』と『ホンダ ステップワゴン』という競合2車種と比較してみた結果はいかがでしょうか?カタログ燃費の数値には差があるものの、実燃費ベースで見ると、セレナ vs ノアのハイブリッド車の構図の一部を除いて、基本的には3車種横並びです。

では、セレナの燃費は良くも悪くもなく、ノアやステップワゴンに対するメリットもないと結論付けてしまっても良いのでしょうか?
答えは「No」です。

実は、単純に燃費数値だけでは語れない構造が隠れています。これからその構造を紐解いていきましょう。

燃費データだけでは見えない?!競合車種にセレナが発揮する優位性とは?

3車種の燃費数値の裏に隠れているものとは一体何でしょうか?その裏には次の要素があります。

【燃費数値の裏に隠れている要素】

  • 走行シーン
  • エントリー(最廉価)グレードの車両価格
  • 加速性能(最高出力(馬力)・最大トルクに起因する)

一概に定義はできないものの、大まかな傾向として、最高出力は自動車の速度に関係してくるため、最高出力の値が大きいほど高速域での走行が優秀です。一方で、最大トルクは車を前に押し出す力に関係してくるため、最大トルクの値が大きいほど静止状態からの加速性能が優秀になってきます。これらの要素を踏まえて、セレナが他の2車種に対して優位な点を、ガソリン車とハイブリッド車それぞれについて次の通りに分析してみました。

まず、S-HYBRIDについて考察してみましょう。S-HYBRIDは、ノアおよびステップワゴンのガソリン車と燃費をはじめとする全ての性能においてほぼ互角の性能です。

燃費性能には差が無いため、次にエントリーグレードの車両価格に着目してみましょう。セレナの2,576,200円(消費税込)に対してノアは2,556,400円(消費税込)と同価格帯の設定になっています。一方で、ステップワゴンのエントリーグレードは2,919,400万円(消費税込)であり、セレナに対して約40万円割高です。

次に、e-POWERの性能について考察してみましょう。燃費については、ノアと比較すると郊外燃費が優秀で、高速道路燃費がノアよりも劣ります。一方で、ステップワゴンと比較すると、燃費性能についてはほぼ互角です。

ここで視点を変えて、ハイブリッド車の3車種の最高出力および最大トルクを確認してみましょう。

【セレナ・ノア・ステップワゴン ハイブリッド車の最高出力および最大トルク】

 凡例・・・車種名:最高出力(馬力)/最大トルク

  • セレナ e-POWER      :136PS/320N・m
  • ノア ハイブリッド     :136PS/207N・m
  • ステップワゴン ハイブリッド:215PS/315N・m

上記の数値から見えてくるもの、それが加速性能です。

まずは、セレナとノアを比較してみましょう。両者の最高出力は同等ですが、最大トルクはセレナがノアを大きく上回っています。これは低速域での加速性能が良い車の特徴です。

一方、ノアについてはデータからはっきりと読み取ることはできませんが、実はセレナに比べて高速域での加速が優れています。

次に、セレナとステップワゴンを比較してみましょう。両者の最大トルクは同等ですが、最高出力はセレナを大きく上回っています。このため、静止状態から車両を押し出す力は互角ながら、最高出力の差の影響でスタートから高速域まで持っていく性能はステップワゴンの方が優秀です。

「では、ハイブリッド車では、セレナはステップワゴンに対して良いところ無しか?」と思ってしまいそうなところですが、勝つ道はまだあります。それは、エントリーグレードの車両価格です。

ガソリン車の場合と同じ傾向ですが、セレナのエントリーグレードの車両価格は2,997,500円(消費税込)であり、ノアのエントリーグレードも同価格帯で3,059,100円(消費税込)となっています。ところが、ステップワゴンのエントリーグレードの車両価格は3,427,600円(消費税込)であり、ハイブリッド車に関しても、セレナと比べて約40万円割高なのです。

生活スタイルで決まる!セレナの燃費が良いと感じる人々とは?

前項の分析結果からもおわかりの通り、セレナの燃費が悪いと感じることは無いものの、良いと感じるパターンが限定的になってしまうことは否定できません。しかし、裏を返せば、そのパターンに当てはまる生活スタイルの方々にとっては、セレナは燃費が良いと感じる車種になり得ます。

その生活スタイルの人々とは、"街乗りや郊外での走行が多く、車にお金をかけたくない人々"です。そんな人々に当てはまるのは、日産e-POWERシステム独特の強い加速力を活かし、ガソリン車グレードや『ノア ハイブリッド』よりも低速域で優れた加速性能や郊外での優秀な燃費性能を発揮し、『ステップワゴン ハイブリッド』よりも車両価格が安いセレナのグレード。そして、そのグレードこそが 、e-POWERのエントリーグレード『セレナ e-POWER X』になります。

まとめ

いかがでしたか?"セレナの燃費の良し悪しの判断は、"生活スタイルによって決まる"というのが今回の結論でした。

この記事を読んで、「そんなに限定されるのか」と残念に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ここで考えていただきたいのが、「全てにおいて完璧な車は無い」ということです。それは、今回のように”燃費”というキーワードに絞ったとしても同じことが言えます。

例えば、今回最も燃費が良い例として登場し、『WLTCモード燃費』で32.1km/hを叩き出す『トヨタ プリウス』。確かに、単純に燃費の数値だけを見れば最優秀ですが、そのプリウスにはセレナのように7~8名乗車することは不可能ですよね?

また、”ミニバン”というカテゴリに絞ったとしても、例えばよりラグジュアリーな領域で燃費を追い求めるのであれば、『トヨタ アルファード ハイブリッド』や『メルセデス・ベンツ Vクラス ディーゼル』といった車種が比較対象として出てくることになります。故に、それぞれの生活スタイルに合った車選びが、あらゆる観点から見て最良の選択肢となるわけです。

皆様におかれましても、車選びの際には検討内容を一要素だけに限定せず、あらゆる側面から複数車種を比較検討してみてください。面倒だと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それこそが満足できるカーライフへの最短ルートになります。

それでは皆様、良いカーライフを!

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愛車を手放す際にどのような方法を考えますか?

「とりあえずディーラーに下取りを出す方が良いのかな〜」
「近くの中古車販売専門店にとりあえず行ってみようかな」

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これだとディーラーや中古車販売専門店の思うツボです。。
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この「車査定比較.com」を利用して、まずは自分の愛車の相場を把握してみてください!
買取会社によって、費用が異なってくることも理解できるかと思います。

相場が分かれば、ディーラーや中古車販売専門店に行ってみてください。
そこで「車査定比較.comのサイトを利用したところ、この車は〇〇万円が相場のようです。ここだと、この車はいくらで買い取ってくれますか?」と聞いてみてください。
この時に他の買取業者にも既に確認していたら、「A点では〇〇万円で買い取ってくれるそうです」と付け加えてみるのがオススメです!

「車査定比較.com」を利用したからと言って絶対にこのサイトで売却しなければならないかと言うと、答えはもちろんNOですのでご安心ください。

このように対応することで、ディーラーや中古車販売専門店に足元を見られることもなく、ご自身が希望する金額に最も近い価格で売却することができるかと思います。

少し手間だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この少しの手間を挟むだけで何万円〜何十万円の金額を損すること可能性を減らすことができるので、是非利用してみてください!

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