日産ノートのバッテリーはどのくらいもつのでしょう?
バッテリー交換時期の目安や、ノートの搭載バッテリーについて詳しくご紹介していきます。
ガソリン車からe-POWER、またアイドリングストップと多様に展開される日産ノート。
それぞれに適したバッテリーと、その詳細をしっかりとお伝えしていきます。
日産ノートのバッテリーはどのくらいもつの?
日産ノートのバッテリーの交換時期はどの程度と考えておけば良いのでしょう?まずはその目安についてお話ししていきます。
日産ノートのバッテリー交換時期の目安
日産ノートのバッテリー交換時期の目安には、2通りの考え方があります。
✔️車検ごとの交換
✔️保証期間ごとの交換
それでは詳しくみていきましょう。
車検ごとの交換
もっともおすすめなのは「車検ごと」のバッテリー交換です。新車で3年、以降は2年ごとのサイクルになります。「まだバッテリーが全然使えるよ」という状態で、早めの交換を常に行なっておくことでトラブルを未然に防ぎます。
保証期間ごとの交換
バッテリーには定められた「保証期間」というのがあります。メーカーやバッテリーの種類により若干異なりますが、例えば国産バッテリーの「GS YUASA」の例をみてみましょう。
メーカー |
保証期間 |
保証距離 |
GS YUASA |
18ヶ月~36ヶ月 |
3万~10万km |
主にバッテリーを酷使する「アイドリングストップ」対応のものは期間も距離も短くなります。他に外国製の格安バッテリーなどでは、「12ヶ月〜24ヶ月」保証のものが多くなっているようです。
車のバッテリーの役割
次に車のバッテリーが担う役割について、簡単にご説明しておきましょう。車のバッテリーは、走行中に発電機(オルタネーターなど)が発電した電気を、蓄えておくための重要な役割を担っています。
停車時にもエアコンやパワーウインドウ、ヘッドライトなどの電装品利用を可能にするだけではありません。最近はエンジンの制御も電子制御ですので、インジェクターなどの主要装置の電力も、発電しない始動時などは特にバッテリーに頼っています。
バッテリーの種類
またバッテリーにも色々な種類があり、大きく次のようなタイプに分かれます。
●開放式
●密閉式
●ドライタイプ
それぞれの特徴についてみていきましょう。
開放式
「バッテリー」と聞いてイメージするもっともスタンダードなタイプです。蓋がついており、電圧上昇に伴うガスの発生を逃してくれ、容器が膨張しにくいのが特徴。またバッテリー液の補充なども可能で、比較的価格も安価になります。
密閉式
こちらのタイプはその名の通り完全に密閉されたものになります。ガスの発生を抑えるカルシウム鉛合金を電極にしようして、電解液(精製水・バッテリー液)の補充の手間がありません。メンテナンスフリーなどと呼ばれることも多く、開放型に比べ自己放電が少ないのが特徴です。
ドライタイプ
ドライタイプは、ゲル状の電解液や電極自体が電解液を含むタイプのもの。このドライタイプの特徴は、電力供給性能が非常に高いということ。多くの電力を必要とする場合には非常に有効です。
また液体ではない利点として軽量であったり、転倒時にも液漏れしないなど多くのメリットがあります。ただし他に比べ寿命が短く、価格が高価になるというのがネックといえるでしょう。
日産ノートのバッテリーの種類
それでは日産ノートに使われているバッテリーの種類を見ていきましょう。
日産ノート型式別バッテリー適合表
エンジン型式 |
排気量 |
バッテリー型式 |
HR15DE |
1,500cc |
46B24L |
HR15DE |
55B24L−HR |
|
HR16DE |
1,600cc |
40B19L |
HR12DE |
1,200cc |
55B24L−HR |
アイドリングストップ |
Q−85 |
|
e-POWER |
L2(LN2) |
|
NISMO S |
1,600cc |
55B24L−HR |
ノートのバッテリーの仕様は、大まかに上記の表のようになっています。それでは型式別に簡単なポイントをお伝えしておきましょう。
ノートのバッテリーについて①|E11型
日産ノートのE11型では、1,500ccと1,600ccの排気量の違いによりサイズが変わるだけではありません。同じ1,500ccモデルでも2006年モデル以降はバッテリーサイズが変わる点に注意しましょう。充電制御モデルについては、対応のバッテリーを利用しましょう。
充電制御システムとは?
ノートのガソリン車の「充電制御」は、現在の低燃費車に多く採用されているシステムです。発電のためのオルタネーター作動を必要最低限に留め、燃費の向上に貢献します。
従来のバッテリーは走行中常に充電を行う前提で作られいますので、実質充電時間が短くなるこのシステムには対応できません。つまりノートのバッテリーは、必ず充電制御システム対応記号(HRやZなど)がついたものを選ぶ必要があります。
ノートのバッテリーについて②|E12型
E12型は排気量よりも、モーター駆動のe-POWER車などでのバッテリーの仕様の違いがあります。また同じガソリン車でも、アイドリングストップ装着車は、専用のバッテリーを使用しなければなりません。ネットなどで自分で購入する場合は、それぞれの機能を正常に果たすためにも、必ず適合を「車検証の型式」で確認しましょう。
アイドリングストップ車も専用バッテリー
アイドリングストップ車は専用バッテリーを必要とします。理由は簡単で「非装着車に比べ始動回数が増える」からです。その環境に合わせた「耐久力・充電対応回数・急速充電」などに対応せねばなりません。
短い時間での充電量で、エンジン停止時の電装品電力を賄い、またもっとも電力を使用する始動を繰り返す過酷な状況。アイドリングストップ車では、これに対応するための特徴を持った専用バッテリーを必要とします。
日産ノートのバッテリー記号の見方
バッテリーの記号には、JIS規格で定める方式と、アイドリングストップ対応車両記号(SBA)、また欧州統一規格(SBA・EN)での表記が用いられます。ノートのバッテリーの容量などを判断するための、記号の見方を覚えておきましょう
通常のバッテリー|JIS規格
ノートの55B24LはJIS規格での表示。これを例に挙げると、数字と記号の意味は次のようになります。
項目 |
内容 |
55 |
性能ランク |
B |
短面側サイズ |
24 |
長面側サイズ |
L |
端子の位置 |
それでは詳しくご紹介しておきましょう。
性能ランク
バッテリーの性能を表す数値になります。単純に大きいほど容量が増え、性能(始動性など)が良くなります。
短面側サイズ
バッテリーの側面にあたる短い面の「幅と高さ」のサイズを表します。JIS規格に基づいた数値を用い、A〜Hの段階で大きさを表示しています。
長面側サイズ
バッテリーの表面にあたる長い面の「長さ」を表しています。単純にcmを表示しているので、ノートの場合は「24cm」という見方になります。
端子の位置
短面側から見たバッテリーの+側のターミナル端子を表します。「R(右)・L(左)」で向きの位置を示しています。
アイドリングストップ車バッテリー|SBA規格
アイドリングストップがついたモデルでは、バッテリーの表記「Q−85」と通常のJIS表示と全く変わります。従来のバッテリーではその使用環境で短寿命になる恐れがあるので、それに耐えうる製品については、電池工業会が定めた新たな規格「SBA規格」での表示になっています。
ノートのバッテリーの数字の見方
日産ノートアイドリングストップ用バッテリー(SBA規格)のサイズの見方は次の通りです。
項目 |
内容 |
Q |
規格に基づいたサイズ区分表示 |
80 |
性能表示 |
末尾 |
端子位置(※表示なしは「L」) |
SBA規格でのサイズ表
また企画のサイズ区分については次のようになっています。
通常表示 |
SBA表示 |
通常表示 |
SBA表示 |
B17 |
J |
D26 |
S |
B19 |
K |
D31 |
T |
B20 |
M |
E41 |
U |
B24 |
N |
F51 |
V |
D20 |
P |
G51 |
W |
D23 |
Q |
H52 |
X |
e-POWER用のバッテリー|EN(SBA)規格
e-POWER車両では、「L2(LN2)」となっています。これはEN規格(欧州統一規格)で、世界的には最も使われているバッテリーのサイズ表示方法です。電池工業会(SBA規格)でも、ハイブリッド車バッテリーにはこの表示方法を用いています。
ノートe-POWERバッテリーの数字の見方
日産ノートe-POWER用バッテリー(SBA・EN規格)のサイズの見方は次の通りです。
項目 |
内容 |
数字 |
性能ランク |
LN2 |
サイズ |
SBA(EN)規格でのサイズ表
また企画のサイズ区分については、主に長さの違いの表示になります。
表示 長さ 幅 高さ
表示 |
長さ |
幅 |
高さ |
LN0 |
175mm |
175mm | 190mm |
LN1 |
207mm |
||
LN2 |
242mm |
||
LN3 |
278mm |
||
LN4 |
315mm |
||
LN5 |
353mm |
||
LN6 |
394mm |
日産ノートのバッテリーが弱っているかもしれない症状5選
それではバッテリーが弱っているかもしれないという代表的な症状をご紹介していきましょう。該当するものがあれば、すぐにでも点検や交換をしておきましょう。
注意ポイント
- アイドリングストップ不調
- ライトが暗くなる
- 始動に時間がかかる
- 電装品の反応が鈍くなる
- バッテリー本体周りの異常
アイドリングストップ不調
アイドリングストップ機能そのものが不調や機能しなくなった、また警告灯の点灯や点滅が目立つ場合は注意が必要です。アイドリングストップに対応できる電力を蓄電しきれていない場合に、再始動できない状況を避けるために制御しています。つまり「蓄電」か「発電」、どちらかに異常があるという表れです。
ライトが暗くなる
減速や停車時に、ライトが暗くなった気がする瞬間が増えてきたら御用心。エンジンでの発電量が減り、電圧が下がった時に、バッテリーの蓄電量が不足して供給が途切れている可能性があります。
始動に時間がかかる
常温でもエンジンのかかりが悪くなっていませんか?冬場の始動などは、さらに多くの電力を必要としますので、早めのバッテリー点検を行いましょう。
電装品の反応が鈍くなる
エアコンやオーディオなどでも、一定の回転数を下回ると不調を感じることがあれば、すぐにバッテリーの点検を行いましょう。パワーウインドウの開閉が遅くなるなどの症状は、バッテリー老朽化の表れかもしれません。
バッテリー本体周りの異常
電極ターミナル周りに粉ふきが目立つ、バッテリー液を補充してもなんだか減りが早い、充電しても電圧不足になるなど、バッテリー本体に現れる症状は要注意です。すぐに電圧チェックをし、必要であれば早めの交換をおすすめします。
ノートのバッテリーの寿命を短くしてしまう行為
ノートのバッテリーの寿命を短くしてしまう行為には、大きく次のようなことが挙げられます。
- 長時間のアイドリング
- 長期間始動しない
- 容量以上の電装品の使用
オルタネーターは主に走行中に発電をしますので、アイドリングでの停車中は大きな発電量を持っていません。長時間のアイドリングをいつも行うような状況は、環境や近隣への配慮だけでなく、バッテリーにも負担になるので避けましょう。
また1ヶ月以上何らかの事情で乗らない場合は、バッテリー端子を外しておくなど自然放電による被害を防ぐ対策も必要です。他にも大容量のスピーカーやウーハーを使用するオーディオカスタムなどで、大量の電力を消費する電装品を使用する場合は、専門のショップに相談しましょう。
もしものバッテリー上がり対処法
もしも自宅や出先でバッテリーが上がってしまったら?そんな時は慌てずに次の方法で応急対処しましょう。
ブースターケーブルで始動
違う車両やジャンプスタータ機能のついた充電器を用いて、ノートの始動用の電力をお借りしましょう。手順と注意点については次の通りで、「キーはオフの状態」・「赤いケーブルから」使用していきます。
●赤ケーブル(プラス側の配線)
①ノートのバッテリーのプラス側から繋ぐ
②相手の車両のプラス側に連結
まずは自車両側から繋ぐ点に注意が必要です。
●黒ケーブル(マイナス側の配線)
①相手の車両のマイナス側から繋ぐ
②ノートのアースに連結
バッテリー端子ではなくボディアースを利用しましょう。
これで相手側のエンジンを始動してもらえれば、ノートのエンジンも始動準備完了です。ただしこのブースターケーブルでの始動作業を長時間行うと、車両にもケーブルにも負担がかかり、別なトラブルに繋がる可能性もあるので注意しておきましょう。
ロードサービスを呼ぶ
「ロードサービスなんて加入していないよ・・」という方は、任意保険を確認してください。現在はほとんどの任意保険で、ロードサービスの付帯があります。JAFやいつも利用している指定工場がない人も、任意保険のロードサービスなら無料対応になる場合がほとんどですので、ぜひチェックしてみてください。
バッテリー以外の原因もチェック
何かのトラブル時に「バッテリーが弱っているせいだ」と思っていると、実は違う場所に原因がある場合もあります。発電機(オルタネーター)の故障や、単純なものでは交換や充電後のバッテリー端子の接続が不十分などもあります。落ち着いて原因を確認してから対処していきましょう。
日産ノートのバッテリー交換時期についてまとめ
日産ノートのバッテリーに交換時期やバッテリーの詳細についてご紹介してきました。e-POWERをはじめとした多くのパワートレインを持つノートでは、正しいバッテリー選びが必要です。
ポイント
- バッテリーの寿命(交換時期)は車検ごとか保証期間ごと
- バッテリーの保証期間はメーカーや種類により変わる
- ガソリン車でも充電制御システムの有無でバッテリーが違う
- アイドリングストップ車は専用バッテリーを使う
- JIS規格以外にもSBAやENでの表示方法がある
環境の変化やハイブリッド・低燃費車の登場で、以前よりも複雑になったバッテリーの世界。確かにメーカー発表で、ロングライフのものもありますが、やはり「使用環境」がバッテリー寿命に深く影響します。もしものバッテリー上がり対策に、加入している「任意保険のロードサービス」は、事前に確認しておくことをおすすめします。
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