1970年に初代が産声を上げてから実に半世紀以上多くの愛好家達から愛され続けているスズキのジムニー。
軽規格ながらラダーフレーム構造を持つ本格クロスカントリー車という特異性から根強い人気を持ち各方面から高い評価を受けています。
2018年に20年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たし、現行4代目となっていますがその人気はますますうなぎ登りの状態のジムニー。
そんな人気の高いジムニーなので購入したいと思っている人は多いでしょう。
でも実際にジムニーを所有するとなるとどれくらいの維持費がかかるのか不安、という人も多いのではないでしょうか?
今回はジムニーを購入してからかかるガソリン代・車検費用・自動車税・保険料等の維持費に関して掘り下げて解説していきましょう!
ジムニーにかかる維持費その1-税金
2018年夏に登場し2年半以上が経過しても大人気を博している4代目ジムニー。
未だに納車は数か月~1年待ちという超人気車です。
4代目ジムニーはグレードによって車両販売価格が147万円~187万円になっていますが、購入後にも維持費がかかります。
ここではまずその維持費の中でも必ず決まった額を支払わなければならない税金関係について検証・解説していきます。
ジムニーにかかる自動車税
自動車を所有すれば必ず毎年支払わなくてはならい税金に自動車税があります。
ジムニーは軽規格なので軽自動車税を支払わなくてはなりません。
普通車に課せられる自動車税は都道府県に納めなければならないのに対して、軽自動車税は市町村に納めなくてはならない税金になります。
4代目ジムニーの新車を購入した場合にかかる軽自動車税額は10,800円です。
市町村が課税する軽自動車税も都道府県が課税する自動車税に準じてほとんどの地域で5月31日までに納めなくてはなりません。
6月上旬までは猶予が認められますが、それを過ぎると延滞金が発生したり車検が受けられなくなるなどの罰則もあるので注意が必要です。
ジムニーにかかる重量税
自動車税の他に、自動車にかかる税金として自動車重量税が挙げられます。重量税は自動車税のように毎年自治体に能動的に支払う税金ではありません。
自動車購入時には新車登録費用の「諸費用」として既に払っており、それ以降は車検時に車検費用に合算されて支払うことになる税金です。
ジムニーは軽自動車。軽自動車の場合の重量税は重さに関係なく一律3,300円(1年あたり)という定額が決まっています。
ジムニーにかかる維持費その2-保険料
自動車を購入して運転するからには、万が一もしもの場合に備えて保険に加入することは自動車オーナーの最低限の責務です。
ここではジムニーにかかる保険料について考察を進めます。
ジムニーにかかる自賠責保険料
自賠責保険は自動車を所有する人が必須で加入しなくてはならない必要最低限の保険のことです。
4代目ジムニーを新車購入すれば新車購入時に自賠責保険料34,820円を必ず支払わなければなりません。
その後は車検の度に2年分の自賠責保険料25,070円を支払います。
年間あたりの自賠責保険料を計算すれば、新車を購入して3年(次の車検時まで)までは年間あたり11,607円、それ以降は年間あたり12,535円支払うことになります。
ジムニーにかかる任意保険料
自動車を所有して日々運転する場合、加入必須の最低限の自賠責保険だけでは十分ではありません。
いくら気を付けて安全運転に努めていたとしても、不可避のもらい事故などいつ何時事故に巻き込まれるかもしれないからです。
任意保険は自賠責保険だけではカバーし切れない補償を行うため加入する保険です。
任意保険料の金額はその保険の内容である車両保険の有無や等級などによっても年間保険料・月々の掛け金の幅が大きいので一概には言えません。
平均的な任意保険加入者は車両保険無しの内容で年間4~6万円程度の任意保険に入っている人が多いようです。
月々の平均的な任意保険支払額は3,000~5,000円程度ということになりますね。
ジムニーにかかる維持費その3-ガソリン代・オイル交換費用
ジムニーはオンロード/オフロードともに問題なく走行可能で、とくに悪路走破性の高さには定評のある軽4WD車です。
昨今急速に主流になりつつあるEVやHVの仕様はなくガソリンエンジン車一択のオフロード車。
それだけに燃料費がどれくらいかかるのか?は気になるところですね。以下に掘り下げてみましょう!
ジムニーにかかるガソリン代
ジムニーは全グレードがパートタイム4WD車となっています。カタログ燃費をみると4代目ジムニーの燃費は13.2km/L~16.2km/L。
様々なユーザーさん達の報告から、実燃費はもっと数値は低くだいたい11km/L~14km/Lといったところが平均値のようです。
4代目ジムニーに搭載されているエンジンは全グレード共通。直列3気筒DOHCターボエンジンであるR06A型です。
このガソリンエンジンはレギュラーガソリン仕様。
レギュラーガソリンの市販価格は相場によって大きく変動し、また日本国内でも都道府県や地域・店舗によってかなりの価格差が生じるのが常です。
ですから、ここではだいたい平均的なガソリンの販売価格の数値135円/Lで計算していきます。
年間走行距離が3,000kmのジムニーユーザーにかかるガソリン代
ジムニーユーザーは基本的に車好きなヘヴィユーザー率が高いのが特徴ですが、中には週末だけ乗るとかセカンドカーの買い物車としてのチョイ乗り的な使い方のユーザーも一定数います。
このような比較的ライトなジムニーユーザーの場合、年間走行距離は3,000kmぐらいが妥当です。
R06A型エンジンを積んだジムニーの平均的な実燃費は約12km/L前後。
これに平均的なガソリンの販売価格の数値135円/Lで計算すれば、年間走行距離が3,000kmのジムニーは年間250Lのガソリンを消費するという計算になります。
なので、年間走行距離3,000kmのジムニーの場合
【1年間でかかるガソリン代】=135円(1L当たりのガソリン価格)×250=33,750円
となります。
これは月々当たりのガソリン代に直すと2,813円。さほどお財布の負荷になる額ではないですね。
年間走行距離が5,000kmのジムニーユーザーにかかるガソリン代
ジムニーユーザーの中には、毎日の通勤専用車としてジムニーを使っていらっしゃる方々も数多く存在します。職場と自宅の往復距離が平均20km程度だと想定した場合、年間走行距離はだいたい5,000kmぐらいになります。
4代目ジムニーの実燃費を12km/Lで計算すれば、年間走行距離が5,000kmのジムニーは年間417Lのガソリンが必要。
なので、年間走行距離が5,000kmのジムニーにかかるガソリン代は、
【1年間でかかるガソリン代】=135円(1L当たりのガソリン価格)×417=56,295円
となります。
これは月々当たりのガソリン代に直すと4,691円。まだそれほどお財布を圧迫する額ではないでしょう。
年間走行距離が10,000kmのジムニーユーザーにかかるガソリン代
ジムニーは「ジムニスト」という言葉が使われるほどジムニーを愛してやまないユーザーが多いことで有名。
普段の通勤や買い物車としてはもちろん、週末や休日のドライブや野山でのオフロード走行に、いつも相棒としてジムニーに乗っているというユーザーが最も多い車です。
そういったヘヴィユーザーにとってはジムニーでの年間走行距離は10,000kmを超えるのが普通。
実際はもっと長い走行距離のユーザーも多いでしょうが、ここでは年間走行距離10,000kmに統一して計算します。
4代目ジムニーの実燃費を12km/Lで計算すれば、年間走行距離が10,000kmのジムニーは年間833Lのガソリンが必要。
なので、年間走行距離が10,000kmのジムニーにかかるガソリン代は、
【1年間でかかるガソリン代】=135円(1Lあたりのガソリン価格)×833=112,455円
となります。
これは月々当たりのガソリン代に直すと9,371円。まあまあの負担ですね。
ジムニーにかかるオイル交換費用
自分で点検や整備を頻繁にやるような車好きなユーザーでなくても、ガソリン補給と同様に一定期間に自分でやらなければならないものにオイル交換があります。
エンジンオイルはガソリンの燃焼を健全に保ち燃費を抑える意味でも非常に重要です。
ジムニーを含め適正なオイル交換のタイミングは5,000km走行経過時、もしくは6か月毎と言われます。
オイルの汚れは特にジムニーのような本格オフロード車ではオーナーの乗り方・使い方によってかなり差が出ることは確かです。
ですがここでは平均的なジムニーユーザーを想定して、一般的なオイル交換のタイミングである5,000km走行経過時ないし半年ごとのオイル交換を採用して計算します。
オイル交換は自分でもできますが、一般的にはガソリンスタンドやディーラー、カー用品店などで換えてもらいます。平均的なガソリンスタンドなどオイル交換を頼めば、ジムニーの場合には工賃込みで2,500~3,000円といった金額が相場です。
年間2回のオイル交換をするとすれば、
【1年間にかかるオイル交換費用】=3,000円×2回=6,000円
となります。
ジムニーにかかる維持費その4-車検費用・メンテナンス費用他
ジムニーにかかる維持費としてこの最後の項目では、避けては通れない車検費用をはじめ年次定期点検などのメンテナンス費用、更には駐車場代などがいくらかかるのか?を掘り下げて解説していきましょう。
ジムニーにかかる車検費用
自動車を所有するオーナーに必ず課せられる義務が車検です。車検の内訳は、法定費用・車検基本料・サービス料の3つに分けられます。それぞれを以下に簡単に説明していきます。
法定費用の内訳
1.自賠責保険料
既に前述した通り、国によって加入が義務付けられている加入必須の保険のことです。自賠責保険料は普通車と軽自動車の支払額にほとんど差はありません。
前述の通り車検時には2年分支払うことになり、ジムニーの自賠責保険の金額は25,070円です。
2.自動車重量税
これも前述の通り。4代目ジムニーの場合、「エコカー減税対象外の軽自動車」で「13年未満」になるので、車検時に支払う重量税の金額は6,600円(2年分)になります。
3.印紙代
車検を行う行政に対して支払う手数料が収入印紙代です。
車検時に1,400円の印紙代を支払わなくてはなりません。
車検基本料とサービス料
車検基本料とは、車検に出したディーラーや整備会社の内規で決まっている検査代や整備料の基本合計費用のことです。これはそのディーラーやその車検整備会社によって大きく異なります。
サービス料は、車検を依頼した会社に支払う依頼料のような性質のものです。
不具合・故障やパーツの消耗もなければこの3点の合計額がジムニーの車検費用になります。
特に不具合の無い平均的なジムニーの車検費用は、68,000~75,000円程度と言われています。
もしも車検時に不具合や修理箇所などが見つかった場合には、その部分の交換パーツの代金+工賃が基本料金に上乗せされた金額になります。
ジムニーにかかる定期点検・整備費用
一般的に2年に1回の車検をキチンとやれば車の整備点検は十分と考える自動車ユーザーは多いでしょう。ジムニーの場合もそういった考えのユーザーが平均的だと思われますが、かなりのヘヴィユーザーも多いのがジムニーユーザーの特色でもあります。
本格オフローダーならではのタフな荒使いや、頻繁な長距離走行などをしているジムニーでは車検以外のメンテナンスパック等の定期点検を習慣にしているユーザーさんも多いようです。
この場合、バッテリー交換やタイヤ交換とも含めて総合的に点検・整備されます。費用的には幅がありますが、平均すればだいたい1回30,000円程度といったところでしょう。
ジムニーにかかる駐車場代
ジムニーを所有することで発生する維持費の最後として、ジムニーの駐車場代が挙げられます。
しかしこれはジムニーオーナーさんの居住環境によって大きく異なる費用です。
持ち家でガレージやカーポートなどの駐車スペースが自宅にあるユーザーの場合には0円ですしね。
一般的にアパートやマンション住まいで施設内外の月極駐車場と契約するユーザーであれば、毎月駐車場代を支払わなくてはなりません。
駐車場代の相場は住む都道府県や地域によって千差万別で、地方の場合には月2,000~3,000円程度支払えばよいところも多いのに対して東京の都心部では月50,000~60,000円支払わなければ借りられない場所もあります。
ジムニーの年間維持費を把握してできるだけ抑えるには?
ジムニーは軽自動車としては比較的維持費のかかるクルマだとよく言われます。ラダーフレーム構造の本格オフローダーとして趣味性の高い特異な軽自動車だからでしょう。
ここでは平均的なジムニーにかかる年間の維持費を考察し、できるだけ年間維持費を抑える方策を解説していきましょう!
ジムニーの年間維持費
ここまで見てきたジムニーの年間にかかる維持費をまとめてその総計を下表にまとめてみましょう。
車検代(重量税・自賠責を含む)【1年あたりの額】 | 35,000円 |
軽自動車税 | 10,800円 |
任意保険料 | 60,000円 |
ガソリン代+オイル交換代 | 118,000円 |
合計 | 223,800円 |
というわけで、平均的なジムニーユーザーの年間当たりの維持費は223,800円という数字になりました。自宅に駐車場が無く、月極で駐車場を借りているという人は、この数字に年間の駐車場賃貸料が加算されます。
これを高いと取るか?安いと取るか?はユーザーさんによって大きく分かれるところでしょう。
ジムニーの年間維持費を抑える方策
ジムニーにかかる年間維持費を抑える方策としては真っ先に無駄な遊び走行を減らしていく、というものが挙げれます。
ここではそういった基本的な節約をしたうえで、まだ何か維持費を抑える手はないか?を考えます。
任意保険の見直しとマイカーリースの2つの方策を解説しましょう。
任意保険料の見直し
任意保険はもしもの時のためにとても重要な保険です。必ず加入することを推奨しますが、ジムニーの維持費の負担が大きいと考えているユーザーさんなら、まずここを見直してみましょう。
ジムニーユーザーはとりわけ車好きの割合が高く、そのため任意保険も「車両保険あり」に加入している人の割合も高い車種です。経済的余裕のある人はそれで全然良いと思いますが、財政的に毎月苦しいというジムニーユーザーで車両保険に入っているという人は、見直すべきでしょう。
保険会社にもよりますが、一般に車両保険なしを選べば車用保険ありの任意保険の半額以下の支払額で済むようになるからです。
更に「運転者限定無し」の項目を「運転者限定」にするだけで月々の保険料はだいぶ安くなります。
家族で共有したりしない場合、ほとんど無駄な項目にお金を払っていることになるのでこの辺りも見直しすると年間を通してだいぶ節約できるでしょう。
マイカーリースという選択肢
ジムニーの維持費を抑えしかも月々決まった料金だけ納めれば面倒なことは一切しなくて良い、という方策が(マイ)カーリースです。
カーリースのメリットは数多く存在します。まず新車購入時に頭金がなくても新車に乗ることができます。税金はもちろん車検やメンテナンス費用も月々支払う定額に含まれていて、しかも面倒な手続きはぜんぶリース会社が代行してくれるので、非常に楽です。
規約内の範囲で乗る分には、車両高級価格を含めて最低限の出費(維持費)で憧れの4代目ジムニーに乗ることができるのがマイカーリースです。
ただし注意しなくてはならない点は、走行距離の上限を超えて走行してしまったり、途中解約したりする場合には違約金や罰則金が生じてしまうという点です。せっかく割安で手間もかからないリースにしたのに、購入して乗るより高額になってしまった、なんてシャレにならない羽目に陥らないように注意しましょう。
まとめ
唯一無二の存在で異彩を放つ本格軽オフローダーのジムニー。そんなスペシャルな軽自動車なので「所有する喜び」も格別のクルマだと言えます。
せっかく苦労して購入したジムニーですが、購入した後にかかる維持費も考えてから購入しないと生活を圧迫してしまっては何にもなりませんよね。
今回はジムニーを所有した後にかかる費用の内訳や平均的な年間維持費などを掘り下げて解説してきました。
本稿がこれからジムニーを購入しようと考えている方々の一助になれば幸いです。
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愛車を手放す際にどのような方法を考えますか?
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